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2018年05月20日

2018年5月号その2 勘定科目はどう決める?有給休暇は認めないといけない?

【1】MR.Kの中期経営計画コラム+α【第16回】


 
大型連休GWはいかがお過ごしされましたでしょうか?
5月1日と2日を休まれていれば、9連休を満喫されていたことでしょう。
皆様はどこかへお出かけされましたか?
GW後半の最初は天候が悪く、気温も低く、何よりところによっては
雹が降っていたらしいですね。
 
さてさて、今回はたまたま目について記憶に残っていた
内容を書いてみようと思います。
 
GWのように暦で連休になっているところに有給休暇を申請して
長期休暇にしようとした方がいたようです。
暦上の連休では、5連休のところ、その方は20連休にするため、
15日有給を申請してきたそうです。
 
有給休暇は、社員に与えられた権利であるため、理由も不要で
休むことが可能のようです。多くの企業では、有給申請の際に
理由も併せて書くことを求めているのではないでしょうか?
 
今回はそういうことではなく、
この15日の有給申請を認めるしかないのか?というところだと思います。
権利だから仕方ない・・・という感じではありますが・・・
私個人としては、休める会社であることが大切だと思います。
 
しかし、
他の社員は5連休
その社員は20連休
職場秩序としてどうなんでしょうか?
 
会社側としては、時季変更権というものがあります。
要件としては、「事業の正常な運営を妨げる場合」に該当する場合に
時季変更権を行使することができます。
(労働基準法第39条に記載されています。)
 
この「事業の正常な運営を妨げる場合」の要件を満たすことを
確認することは会社側としてはハードルが高いようです。
詳しい内容については、労働法に詳しい社会保険労務士にご確認頂くこととしまして、
会社側には時期変更権があることを頭の片隅に置いて頂ければと思います。
 
また、社員(従業員)には、年次有給休暇を取得する際には、
理由が不要ということを知って頂ければと思います。
個人的には、「私用のため」で十分だと思います。
 
この内容は意外と知らない方が多いようなので書いてみました。
 
【過去掲載分題目一覧】
第一回:初回挨拶
第二回:中期経営計画の創り方は2パターンある
第三回:理念から創る経営計画セミナーを実施してみて
第四回:分析予測型と未来創造型の違い
第五回:5年後のありたい姿からの逆算
第六回:中期経営計画の策定の状態
第七回:早期経営改善計画策定支援事業について
第八回:経営計画を作成する目的
第九回:経営支援セミナーを実施してみて
第十回:人生とは選択の結果
第十一回:夢とビジョン
第十二回:想像と創造
第十三回:常識を疑ってみよう
第十四回:引っ越し体験記
第十五回:事業ドメインの捉え方で機会コストは変化してしまう
 
 
 
【2】「アカウンティングデーモン山本の経理総務コラム」


 
どうしてゴールデンウィークは5月にあるのでしょうか。
3月決算の会社がもっとも多く、申告期限は決算の2か月後なので、
5月はどこの会計事務所もプチ繁忙期に入ります。
毎年、悪いことをしたわけでもないのに、どうして連休に遊んでいたんだと
反省します。ちなみに11月決算が一番少ないようです。
 
さて、そもそも決算とは何のためにしているのでしょうか。
大きく分けると
 
(1)業績確認のため
(2)税務申告のため
 
の2つの理由だと思います。
 
お客様からよく聞かれる質問の中に、
「これは何の科目にしたらいいでしょうか」
というものがあります。
 
決算書を(2)の税務申告に使うものという視点で見ると、
勘定科目はなんでも問題ありません。ざっくり説明すると、
損益計算書の税引前当期純利益に税金がかかるので、
そこがあっていればなんでもいいという感覚です。
 
費用がどの科目になっていようが、貸借対照表がどうなっていようが
あまり関係ありません。そのため、ほとんどの場合、
「どうやって見ると便利かで決めてください。」とお答えします。
 
本来は(1)業績確認のために決算書をつくり、ついでに(2)税務申告に
使えればいいのです。
私が経理として働いているとき、経理は表現者であると語っていました。
作る人次第で税引前当期純利益はそんなに変わりませんが、
全体の見た目は大きく変わります。どうやって経営者の意思決定に
有用な決算書を作るかということを常に意識していました。
一つ例を挙げると、私が経理をやっていた会社の「旅費交通費」には
従業員の通勤費が含まれていました。これはどう考えても人件費の
カテゴリーに含まれるべき(厚生費で処理している会社が多いと思います)
だと考えた私は、前例を無視して、通勤費は「厚生費」に含めることに決めました。
 
その後、最近出席した株主総会で株主の方から
「旅費交通費が少ないけど営業してないの?」
というツッコミが入りました。
 
これは、勘定科目を変更したことで、今まで埋もれていた会社の問題点が
簡単に見つかるようになったためです。その場ではすごく怖かったですが。
 
「会計はそんなに詳しくないから難しい」と感じられる方も
いらっしゃるかもしれませんが、一番簡単で効果があるのは
売上の科目を分けることです。
 
どんな売上が伸びていて、どんな売上が落ち目で、だからこんなことに
力を入れようという意思決定がしやすくなります。
決算書に100点はありません。今までは良くても、会社の置かれている状況次第で、
必要な情報も変化します。勘定科目は年々変化してもいいのです。
常に経営者が使いやすい決算書を作ることを心掛けてみましょう。
 
 
 
【3】弊社主催セミナーの告知


 
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職員が主催する勉強会です。
参加型の勉強会になります。一方的に職員が話し続けることはありません!!
勉強会場はビジネス・ブレインのセミナールームになります。
 
6月15日(金)17時30分~から行います。(75分から90分を予定しています。)
今回は第二回『目標キャッシュ達成にはいくらの売上高が必要?』を行います。
簿記や会計が分からなくても会社の状況を数値と図で知ることができます。
 
週末なので、勉強会後1時間くらい延長戦(懇親会)を行いたいと思っています。
 
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