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2018年08月20日

2018年8月号その2 シリーズ中小企業経営・事業承継に活用したい手法13「事業承継税制の注意点」とFacebook7月分の振り返り

【1】シリーズ中小企業経営・事業承継に活用したい手法 その13「事業承継税制の注意点」


 
シリーズ事業承継の活用手法として、中小企業の事業承継や財産の分散防止に効果的な信託などを解説していますが、今回は「事業承継税制の注意点」をお送りします。
 
5月号でお伝えしましたが、特例事業承継税制がスタートしています。
税金ゼロで事業承継が可能なものでメリットがかなり拡充されています。
以下5月号から抜粋します。(過去のメルマガは当社WEBサイトでごらんください)
一般の事業承継税制と今回創設された特例事業承継税制の違いは以下の通りです。
 
・対象株式:2/3 → 全株
・相続猶予対象:80% → 100%(従来は実質53%→100%へ)
・雇用確保要件:5年平均80%維持 → 実質撤廃
・贈与者:先代経営者のみ → 複数株主(一般も同時に改正)
・受贈者:後継経営者1人 → 後継経営者3名まで(代表権&株10%以上)
・相続時精算課税:推定相続人等 → 推定相続人等以外も適用可
・株価減免要件:民事再生等のみ → 譲渡・合併・解散時を加える
など大幅に拡充されています。
 
注意:計画は30.4.1-35.3.31までの5年間に作成しないと使えません。
また、贈与は39.12.31までに完了する必要があります。
 
いままでは、50%減免だったものが100%減免になり、先代経営者→後継者への1対1にしか使えなかったものが “先代経営者+配偶者+その他”→後継者へと贈与者も大幅に拡充されていますのでかなり使い勝手のいい制度となったと言えます。
 
しかし、いくつかの注意点がありますので下記に記します。
 
(1)事業承継税制はあくまでも“納税猶予”です。取消要件に
当てはまった場合には課税されます。特に資産保有型会社や
資産運用型会社に該当した場合には猶予が取り消され課税されます!
 
(2)その為、いつ猶予が取り消されてもいいように株価対策はしっかりし、
株価を引き下げてから実施すべきでしょう!
 
(3)資産保有型会社や資産運用型会社にならないためには5名以上の従業員が
いるなどいくつかの要件がありますので確認しておきましょう
 
(4)後継者が複数も可能ですが、後年で主導権争いが起きないよう
もう一度考えることをお勧めします。
 
(5)推定相続人以外にも事業承継可能ですが、相続人に税負担の
しわ寄せが行きますので注意しましょう
 
(6)種類株等を承継後に後継者以外が保有している場合には納税猶予は使えません。
 
(7)後継者にはいい制度ですが、後継者以外にも目を配る必要があります。
 
特に遺留分を侵害していないかなど確認しましょう。
 
 
 
【2】7月のFacebookページの主な内容


 
おかげさまで4年目に突入いたしました。
 
平成27年7月1日創業から3年がたち4年目に突入いたします。
社員5名 インターン7名 パート1名の体制で4年目もさらに従業員が成長し中小企業の発展成長に寄与できるよう邁進いたします。
4年目も下記のテーマで引き続き取り組みます
 
(重点テーマ)
(1)セグメント管理の実践による、経営管理機能の向上への支援
(2)経営計画策定及びモニタリングの実践による経営管理機能・チェック機能の向上
(3)小規模事業の事業承継へのパッケージ支援(財務コンサル・経営計画策定・研修)
(4)経理効率化・読込代行事業の推進
(5)創業ベンチャーへの支援
(6)実験台として当社でテレワークの実現
 
ビジネス・ブレイン税理士事務所(7月3日18:06公開)
とても素敵なお祝いを頂きました!
ありがとうございます。
おぉ~すご~い!!という声が上がってました。
ケーキだぁ!やったぁ!?という違う声もありましたが…(笑)
社員・インターン生とも美味しく頂きました。
 
▼こちらの方から頂きました!
https://www.facebook.com/candyflower.march/
 
アメブロ始めました!!
https://ameblo.jp/businessbrain
 
【平成29年度補正予算 事業承継補助金 後継者承継支援型】
1型:経営者交代タイプ
の二次募集が始まっています。
 
一次募集では481件の応募のうち374件が採択されています。採択率は77.7%。
平成29年度のときは、517件の応募のうち採択は65件でした。採択率は12.6%。
補正予算での採択率はかなり高くなっています。
審査の選考基準を満たしていれば、通りやすくなっているように思います。
ですが、この補助金自体の目的が後継者不在等で事業継続が困難になることが見込まれる中小企業に交付する補助金のため、ここから外れている場合には採択の段階で対象外とみなされる可能性が高いようです。
 
国が事業承継のための支援として補助金を交付しています。
団塊の世代の経営者が世代交代の時期を迎えています。
後継者が承継後に新たな取り組みをすることに対してや承継に係る諸々の費用に対して補助を受けることが出来ます。
この新たな取り組み・・・革新がメインとなっています。
 
【選定のポイント】
・新たな取組の独創性
・新たな取組の実現可能性
・新たな取組の収益性
・新たな取組の継続性
・シナジー効果
 
が期待出来て、実現性の高いことがポイントになっているようです。
経営革新計画に近いイメージがあります。
 
【対象者】
平成27年4月1日から平成30年12月31日までに後継者へ承継している方になります。
また、地域経済に貢献している中小企業者等であることとされています。
・地域の雇用の維持、創出など
・地域の強みとなる技術、特産品で地域を支えているなど
・新事業等に挑戦し、地域経済に貢献するプロジェクトで中心的な役割を担っている
 
【補助率・補助金の上限】
■小規模企業者
・補助率は3分の2以内
・補助金額の範囲は100万円以上200万円以内
 
■中小企業者
・補助率は2分の1以内
・補助金額の範囲は100万円以上150万円以内
 
さらに、廃業費の負担費用として最大300万円の上乗せがあります。
 
【対象外】
・創業補助金(第二創業)の採択を受けている方
・同一計画でのモノづくり補助金などの採択されている方
・すでに事業承継補助金の採択を受けている方。
 
【申請期間】
平成30年8月17日(金)までとなっています。
電子申請の場合には、8月18日(土)まで
 
【注意】
この補助対象経費とみなされるものは、
補助事業期間(交付決定の日から平成30年12月31日まで)
に支払いが完了したものに限られています。
 
https://www.shokei-29hosei.jp/succession/
 
【平成29年度補正予算 事業承継補助金 事業再編・事業統合支援型】
2型:M&Aタイプ
の募集が始まっています。
 
団塊の世代の経営者が世代交代の時期を迎えますが、後継者不在等により、事業継続が難しいとされる中小企業にM&Aをキッカケに経営革新を起こそうとする場合や新たな事業に取り組むなどの企業に対して、補助金の交付がされます。日本経済の活性化になることも期待されているようです。
また、2型のM&Aタイプも1型の後継者交代タイプと同様に目的が後継者不在等で事業継続が困難になることが見込まれる中小企業に交付する補助金のため、ここから外れている場合には採択の段階で対象外とみなされる可能性が高いことになります。
補助金の目的が中小企業の存続と発展にあるため当然もいえば当然ですが…
 
【事業承継】
吸収合併、吸収分割、事業譲渡、株式交換、株式譲渡、新設合併、株式移転
 
【選定のポイント】
・新たな取組の独創性
・新たな取組の実現可能性
・新たな取組の収益性
・新たな取組の継続性
・シナジー効果
が期待出来て、実現性の高いことがポイントになっているようです。
経営革新計画に近いイメージがあります。
 
【対象者】
平成27年4月1日から平成30年12月31日までにM&A等で事業の再編・統合を
するのを支援対象としている。
また、地域経済に貢献している中小企業者等であることとされています。
・地域の雇用の維持、創出など
・地域の強みとなる技術、特産品で地域を支えているなど
・新事業等に挑戦し、地域経済に貢献するプロジェクトで中心的な役割を担っている
 
【補助率・補助金の上限】
■採択上位
・補助率は3分の2以内
・補助金額の範囲は100万円以上600万円以内
 
■それ以外
・補助率は2分の1以内
・補助金額の範囲は100万円以上450万円以内
 
さらに、事業転換によって生じた廃業費等の負担費用の最大600万円の上乗せがあります。
 
【対象外】
・創業補助金(第二創業)の採択を受けている方
・同一計画でのモノづくり補助金などの採択されている方
・すでに事業承継補助金の採択を受けている方。
 
【申請期間】
平成30年8月17日(金)までとなっています。
電子申請の場合には、8月18日(土)まで
 
【注意】
この補助対象経費とみなされるものは、補助事業期間(交付決定の日から
平成30年12月31日まで)に支払いが完了したものに限られています。
 
https://www.shokei-29hosei.jp/consolidation/
 
先週の7月13日(金)にブレインスルー勉強会 第三回を開催しました。
今回はSTRAC図表の活用の仕方についてお話ししました。
 
ビジネス・ブレインの「やまじでございま~す」の著者と
「MR.Kの中期経営計画コラム+α」の著者が行っている勉強会。
5月から始めて毎月1回行い、3回目を迎えることが出来ました。
ご参加下さっている方、本当にありがとうございます。
 
雛鳥が成長していくのを見るかの如く楽しんで頂ければ幸いでございます。
 
次回は8月17日(金)18時~行います。
 
【暁の会志の事業承継】
弊社代表の畑中孝介がプレゼンターとして登壇致しました。
 
登壇映像をノーカットでお送り致します。
(撮影力の低さはご愛嬌ということでお願い致します笑)
 
ユーチューブにUPしました。
どうぞご覧ください。
https://youtu.be/Bxr3SL3TtsU
 
 
 
【3】弊社主催セミナーの告知


 
■ブレインスルー勉強会
職員が主催する勉強会です。
参加型の勉強会になります。一方的に話し続けることはありません!!
勉強会場はビジネス・ブレインのセミナールームになります。
 
第四回は8月17日(金)18:00~19:30頃(75分から90分程度)
『損益分岐点とCVP分析について』を行います。
 
また、第五回は9月14日(金) 18:00~19:30頃(75分から90分程度)
『商品や事業所ごとの利益は問題ない?(部門別損益計算)』を予定しています。
 
チャットワークグループに参加されていない方は、こちらからお申込みをお願いします。
https://goo.gl/eqoNHg
 
過去の勉強会題目
第一回6月15日『会計の入口』
第二回6月15日『目標キャッシュ達成にはいくらの売上高が必要?』
第三回7月13日『ストラック図の活用方法について』
 
■簿記の“ボ”勉強会
・第0回は8月21日(火)18時00分から(60分から75分程度を予定)
前回は7月20日に行いました。
簿記・会計の取っ掛かりとなる入口の考え方になります。
・簿記・会計に興味のある方。
・日商簿記検定3級を勉強しようとしている方。勉強中の方。
ご参加してみてください。
2級を勉強中の方にも学びの場になりました。
 
・第一回は8月22日(水)18時00分から(60分から75分程度を予定)
内容は日商簿記3級の各論を順次行って行きます。
目指すゴールは日商簿記2級の資格取得(資格取得程度の知識)まで
行きたいと望んでいます。
第0回ご参加が条件となります。
 
▼お申込みはこちらからお願いします。
https://goo.gl/Y2Bco8
 
■第20回TKC東京中央会 秋期セミナー
【決断!!-今 経営に必要なこと】
日時:9月12日(水)14時00分~17時20分(受付・会場:13時30分から)
場所:ヒルトン東京お台場
第一部:「創業魂~女性起業家の号泣戦記~
山口 絵里子氏(株式会社マザーハウス 代表取締役)
第二部:「事業承継・社内改革・人材育成」~2代目がつくる最強の職員集団~
諏訪 貴子氏(ダイヤ精機株式会社 代表取締役)
昨年放送されたNHKドラマ「マチ工場のオンナ」のモデルになっています。
 
お申込みは弊社ビジネス・ブレインまでご連絡をお願い致します。
セミナー担当まで
 
■Excelそして・・・Googleスプレッドシート活用セミナー
日時:11月15日(木) 13時30分~17時00分頃 予定
場所:ビジネス・ブレインセミナールーム
講師:一木 伸夫(株式会社シンプルソリューションズ 代表取締役・公認会計士)
参加費:10,000円(事前案内登録頂いた方は特別価格5,000円)
 
事前案内登録:https://goo.gl/GTYdaS
 
■チャットワーク・スプレッドシート活用セミナー
日時:10月10日(水) 13時30分~17時00分頃 予定
場所:ビジネス・ブレインセミナールーム
第一部:チャットワークの活用について
西澤 将人(chatwork株式会社 部長)
第二部:Googleスプレッドシートの活用について
一木 伸夫(株式会社シンプルソリューションズ 代表取締役・公認会計士)
参加費:5,000円(事前案内登録頂いた方は特別価格3,000円)
 
事前案内登録:https://goo.gl/9zpVmq