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2018年01月10日

2018年1月号その1 新春号:平成30年度税制改正・事業承継税制大改正!

【1】平成30年税制改正・事業承継大改正!


 

今年の税制改正では事業承継税制が大幅に緩和されています。
なお、計画策定が必要で、なおかつ期間が5年~10年に限定されていますので、事業承継プランは認定経営支援機関(当社も登録しています)と一緒に“この5年間”のうちに作成をしましょう!
また全株式が対象となり、複数人からの承継も対象になります!
 
今までは贈与者一名 受贈者一名と“1対1″の関係だったのですが、例えば社長である父の株式と一緒に母親の株式や先代の番頭さんの株式も一緒に事業承継税制の対象にしちゃうことができるようになります!それで100%まで納税猶予を受けることができますのでかなりの改正と言えますね!
今事業承継を検討されている方は「持株会社スキームや贈与はいったんストップ!」して期限付きの事業承継税制の活用を検討されるべきでしょう!
 
是非活用を検討しましょう!
 
☆事業承継税制(納税猶予制度の大幅拡大!)
・納税猶予対象株式は2/3⇒全株式を対象に!
今までは納税猶予対象が2/3だけでしたが これが“全株納税猶予対象”になります。
特に中小企業の場合社長が全株式を持っているというケースも少なくないですので小規模な事業承継にとってはかなりのインパクトがあるでしょう!
 
・経営革新等認定支援機関(当社もなってます)の指導助言による“事業承継計画書(特例承継計画”を5年以内に策定しその後5年以内(合計10年)に実施することが必須
全株式納税猶予とかなりの減税効果があるので租税回避が想定されます。そのため税理士等の認定支援機関と一緒に「事業承継計画書」を作成し、計画的に事業承継を行うことが重要です。計画策定後に納税猶予制度を使い贈与を行いましょう!
 
・雇用確保要件(80%以上の雇用確保)が守れない…
現行は即取り消し、改正後は経営悪化など正当理由あればOK
現行制度の場合の一番の阻害要因はこの雇用確保要件でした。
社員が現状の80%を下回ると、納税猶予が一発取り消しされ、猶予されていた税額を全額一括で納付することが必要でした!
さらに贈与税なのでかなり高い税率で納税が必要でしたので、これで躊躇して使われないケースもかなり多かったと思います!
さらに9人以下など少人数の企業は2人以上やめると即アウト!でしたのでここも少人数の企業にとっては特に朗報でしょう!
 
従業員の採用も厳しい中、雇用確保要件の緩和は最大のポイントになると思います。
 
・複数⇒複数 の事業承継も可能に!
今までは先代社長⇒次期社長など 親子の1対1の関係でしか使えませんでした。
改正後はメインに先代社長(大株主)がいればそこにほかの親族や親族外の人が混じっていても全体が納税猶予の対象になることになりました。
さらに後継者も複数(代表権がある3名まで)にも使えることになりましたので 父・母・第3者⇒兄弟3人への承継等「複数⇒複数 の事業承継も可能になりました!」
 
・株価の再計算が幅広く可能に
現状では後継者が会社を継がないとなった場合には猶予時点の高い株価で納税することが必要で、民事再生・会社更生など限られた場合だけ再計算可能でした、改正後は民事再生・会社更生だけでなく「合併による消滅・譲渡(M&A)・解散清算についてもその段階での株価で再計算することが可能となります!」事業が残念ながらうまくいかなかった場合のリスクが減少することになります!
廃業の場合には、経営状況の悪化や業界全体の景況悪化など一定の理由が必要ですので、継いでからすぐに廃業しようとなど租税回避行為はできません!
 
・経営力向上計画の策定で不動産取得税や組織再編の際の登録免許税が減免に!
事業承継関係の場合、経営戦略の見直し、事業承継やM&Aの場合に不動産を移転したりすることが多くあります。その場合の不動産取得税・登録免許税については大幅に減免されることになります。
特に「登録免許税は 合併0.2%→0.2%へ半減 会社分割2%→0.4%へ1/5に一気に減免となります。」
 
認定経営力向上計画の策定が要件になっていますので、認定経営支援機関(当社ももちろん登録しています)の協力を得て、上記の税額メリットのほか、生産性向上設備の即時償却・償却資産税の半減、さらにモノづくり補助金/IT補助金などでも加点されますので数多くのメリットをしっかり享受しましょう!

 
 
 

【2】IT補助金・ものづくり補助金の復活


 

平成29年度補正予算として、IT導入補助金・ものづくり補助金がそれぞれ大幅増額されました。
例年通りだと2月から募集開始になると思いますが補正予算なので募集期間が短いと思います。正式に発表がありましたら随時更新します。
 
【補助金の概要】
1.第3次IT導入補助金
クラウド型会計システム・給与計算・経費精算・POSレジなどが対象となっています。
 
(1)予算額の拡大 100億⇒500億へ
(2)対象者の増大 1万5千社⇒13万社へ
(3)補助率の減少 2/3補助⇒1/2補助に
(4)補助上限の減少 100万⇒50万に
 
※第一次・第二次ですでに補助対象の事業者は除外されています。
 
2.ものづくり補助金(ものづくり・商業・サービス経営力向上支援事業)
(1)予算額 1,000億
(2)対象者 3年ぶりの1万社!
(3)補助上限 1,000万円
28年度補正予算では763億に縮小した予算が、29年度補正予算では1,000億の大台に戻っています。
なお、経理力強化法の認定およびおもてなし認証を受けるとそれぞれ加点されますのでこちらはお早めに取得しましょう!(詳しくは当社スタッフまで)
経営に必要な投資の補助金は積極的に活用しましょう!

 
 
 

【3】12月のFacebookページの主な内容


 

・【忘れてませんかカトパン ではなく ideco!】
イデコは社会保険料控除の対象ですので節税メリットがあります。
年末調整の時期に是非ご加入をご検討ください。
個人事業主の方中小企業の役員さんは小規模企業共済もおすすめです!
現役時代の高い税率の時に社会保険料控除のメリットを受け退職後の安い税率の時に年金として受取ることで課税上のメリットも享受可能です!
 
・当社の業績検討会と次期予算策定会議
【会議結果】新規営業目標値大幅引き上げ?
人材投資するので利益減額になるよね?→目標2割up
中期経営計画とのギャップを認識→さらに2割up
部門別損益を見ると新規事業部門の戦略見ると→もうちょっと行けるよね?
結局合計当初目標より新規営業目標67%upになりました!
【結論】中期経営計画からの積上・昨対でなく逆算志向で経営を考えるべき!
部門別で戦略や対策・目標値が明確になる!
この2つの視点は重要ですね!
 
・【永守流千切り経営=部門別損益管理が重要】
管理単位をなるべく小さくすることで問題を発見しやすくすぐに対策をとる機敏さが生まれる。
 
・新しい経済政策パッケージが出されました。
生産性年2%向上・設備投資額を 10%増・3%以上の賃上げを目指し
 
(1)IT・クラウド100万社導入
(2)事業承継への集中支援
(3)賃上げ設備投資企業への税率減
(4)ローカルベンチマークの活用
(5)サンドボックスでの規制緩和 などが注目点ですね
 
個人的には電波オークションも気になります!
 
・国税庁からビットコインの計算方法のQ&Aが出ました
「仮想通貨に関する所得の計算方法等について」
 
・【士業御用達の落語家の落語会へ】
桂宮治独演会に15名で乗り込んできました。
そして、スペシャルゲストには
・・・なんと・・・
一二三(ひふみん)
・・・
イヤイヤ違った(笑)
三三師匠が!!
飛び道具と伝統とのハーモニー。
楽しい落語の時間を満喫させて頂きました。
そして、
その後は
恒例の懇親会に?笑
茫然とする職員とインターン生がいる中、和気藹々とした空間でした
翌年に第5回が決まっています
ご興味のある方はご連絡ください(笑)
 
・【速報!!第3次IT補助金開始】
予算 100億→500億
対象 1万5千社→13万社へ
補助率 2/3→1/2
補助上限 100万円→50万円
クラウド型会計システム・給与計算・経費精算・POSなどが対象になります。詳細要件は後日決定次第ご連絡します。
(1次2次ですでに対象の事業者さんは除外されています、すいません・・・)
 
・【H30税制改正&補助金速報!】
ビジネス・ブレイン税理士事務所では税制改正と補助金の速報メルマガを12/18月曜日午後に配信予定です。購読されたい方は事前に当社WEBサイトでお申し込みください
(申し込みは当社WEBトップページから!)
 
【1】IT補助金・ものづくり補助金の復活
平成29年度補正予算として、IT導入補助金・ものづくり補助金がそれぞれ大幅増額されました・・・
 
【2】平成30年税制改正速報!
今年の税制改正は大幅な改正はなく 昨年に続き薄い改正となりました。
一方で事業承継税制が大幅に緩和されていますのでこの点は大きな改正となっています。期間が5年~10年に限定されていますので、事業承継プランは“5年間”のうちに作成をしましょう!法人税は賃上げ・設備投資の拡大で減税路線は変わらず、所得税は850万円以上の所得者狙い撃ちで増税、そのほか行政効率化のための電子申告・電子帳簿への誘導的な改正が行われています。あとは話題になるのは電子たばこの増税・出国税ですかね!金延べ棒の脱税の罰金の引き上げなども行われています!あといよいよ一般社団法人を使った相続税の課税逃れスキームにも改正の足音が聞こえてきました!・・・
 
・ものづくり補助金も補正予算で復活!久々の1万社支援に!
 
・日本は常に百点を求めることで生産性を落としている
諦めること こだわることのメリハリ
B型の私にはピッタリ来ました!
来年の当社のテーマは今年に引き続き【経理の生産性向上と経理が経営者に有用なデータを供給する部門になる】です
 
当社のお客様には来年の年初にこの書籍を配布させていただきたいと思います
 
・【月次決算→日時決算へ そしてリアルタイム決算へ?】
日時決算を会計士と共有化し情報の非対称性を埋める
その事で相互理解が進み円滑にすすむ
そして経営者も早く不振店舗にたいし対策ができる、これがあるべき姿ですね。来年のチャレンジ項目がひとつ増えました!
 
・早期経営改善計画策定支援事業開始しました!
 
・本年も一年ありがとうございました
来年も引き続き宜しくお願いいたします
【こっそり 日 馬 富士 を埋め込んだのですが気づいて
いただけましたでしょうか?ちなみに総務の女性は”えみ”です】

 
 
 

【4】弊社主催セミナーの告知


 

■平成30年税制改正セミナー
1月28日(日) 13時30分~16時30分
会場:有楽町国際フォーラム
 
■ ビジネス・ブレイン移転記念・税制改正と事業承継セミナー
3月8日(木) 14時~17時
開場:大門駅すぐそば!!移転後も大して場所は変わりません!!